自己理解は無意味!大切なのは自己確立からセルフイメージの構築
「私はどんな人間なんだろう?」
「自分っていったいどんな性格なんだろう?」
「人生で何を求めているのだろうか?」
今回のテーマは、自己理解ではなく、自己確立です。この記事を通してお伝えしたいことは、自己理解の無意味さと自己確立が有効であること。そして、あなたのセルフイメージを構築する方法についてお伝えしていきます。そして、できれば、最後にセルフブランディングができるようになってもらえると幸いです。
まとめると以下の4つに分けられます
- 自己理解は無意味である
- 自己確立が大事である
- セルフイメージを構築しよう
- セルフブランディングを意識しよう
いちばんキモとなるのは、「自己確立」ですかね。
Contents
前提:「自分」を売りこみたい人を対象としています
この記事は、純粋に
- 自分の内面について理解したい
- 自分がどんな人間かを探求したい
- 自分らしく人生を生きたい
という方に向けて書いておりません。
対象者はこちらです。
- 他人から見た自分のキャラクターを創りたい
- 自分というキャラクターを売っていきたい
といった仕掛ける側の人たちを対象に書いております。そんな方にとってお伝えしたいのは、自己理解は無意味である!ということです。
自己理解は無意味である

nastya_gepp / Pixabay
ではまず、「自己理解」の定義から説明させて頂きます。
自己理解とは何か?
自分のことを深く知っていく活動を指します。
おそらく就職活動をしたときに、これまでの自分を棚卸ししたり、自己分析をしてきたと思います。
- 自分がどんな人間か?どんな性格の持ち主か?
- どんなことが好きでどんなことが嫌いか?
- これまでの経験の中で嬉しかったこと?イヤだったこと?
- どんなことで強みや「良さ」を活かせるか?
なんてことを考えているうちについつい楽しくなってしまうかもしれません。
自己理解の罠
- いくら探しても答えなんて見つかりっこない
- 目的がない旅を延々と続けるようなもの
自分について知りたくなればなるほど、目的地のない旅をするような事態になりかねないということです。
自分探しの旅
・・・もちろん、新しい土地に足を運び、異なる文化や価値観に触れることは素晴らしいことです。ネズミの嫁入り状態になります。
ネズミの嫁入りとは?
ある雌のネズミが婚活をしていました。婚活の目的は「強い」人(?)でした。
- はじめに出会ったのは太陽。ですが、太陽は雲に姿を隠させた
- 雲が最強だと思いきや、風に吹き飛ばされた。太陽より風が強いと判断
- ところが、その風は壁にぶつかり、壁はびくともせず、霧のように消えてしまった。
- 壁が最強なのかと思いきや、その壁はあっさりと雄のネズミにかじられた
- 最後に雌のネズミは気づいた。いちばん強いのは、「ネズミ」なのだと
【事実1】自己分析や自分の棚卸は企業戦士を育てるツール
世の中には、便利な自己理解ツールが山のようにあります。就職活動をすると、いくつか自己理解ツールを目にする機会がございますが、このような自己理解ツールは、非常に精度が高いものだと思います。
ですが、本当のあなたを知るためのツールではなく、会社にふさわしいかどうかを判定するためのツールになっています。プライベートの部分というのは全く考慮されていないわけです。もちろん、企業が提供しているから文句は言えません。
ですが、自分の本来の人格と会社が求める人格がイコールだと考えると、必ずどこかでギャップが発生しています。
【事実2】自己理解は一生終わらない
自己理解を自分のことを理解するための取り組みと定義するなら、一生終わりません。年齢を重ねていけば、知識や経験も増えて新しい自分を知ることになるからです。これは自己理解そのものの性質です。
世の中には、自己理解マニアという人たちがいます。あらゆる自己分析ツールに手を出して、自分について探求することが目的となっている人たちです。もちろん、これが楽しければOKです。(実際に楽しいので)
ですが、そのような自己理解活動を続けていても、そこに生産性や成長はありません。前に進んでいる感覚はなく、自己理解の渦の中にハマっていくだけになります。言い方は悪いですが、スピリチュアルや占いにのめりこんでいく感覚です。
自己確立とは?
自分はこういう人間である!といちど決めること。
これを大前提として、確立をした自己を基に行動をすること。
自分の取扱説明書を作り、それに基づいて目標達成をしていく感覚です。
自己理解のワナを回避できる
繰り返しになりますが、自己理解そのものが楽しいのであれば、全く問題ありません。
コーチングをサービスとして提供する側・コーチングを教える立場として、自己理解を終えて意識を目標達成や自己実現に向けてほしいと思っているので、あえて自己確立という概念を使うことにしました。
判断基準や価値基準ができる
自己確立ができることによって、どんな状況下でも「自分はこういう人間だから、この行動をとる」など物事を判断しやすくなります。結果、ひとりで悩んだり、迷ったり、他人に依存することが少なくなります。
結果、あなたらしく目標達成やその先の自己実現がしやすくなります。
自己確立の方法
性格診断を使いこなす
まっさらな状態で何も頼らず自己確立をするのは難しいと思います。性格診断やその他の自己理解ツールを借りることをお勧めしています
- 性格の情報が体系的にまとめられている
- 言葉の意味が定義・説明されている
この条件さえ満たせれば、スピリチュアルや占いの本でも構いません。もしも、あなたが何かの性格診断について勉強されているのなら、是非ともそれをご活用ください。
ちなみに、私が自己確立のツールとして使っているのが、エニアグラム-9つの性格診断-です。エニアグラムに独自のアレンジを加えて、エニアグラムの評価に基づく性格診断を行いながら、最適な自己確立を支援をしています。
文章や言葉にする
自己理解の世界では、自分について理解していくことが重要とされていますが、自己確立は理解した内容をきちんとアウトプットしてける状態を作り上げることが望ましいです。
他人から、「あなたはどんな人ですか?」と質問されたら、「私はこういう人間です」と答えられる状態です。これは、学んだ内容を文章や言葉にしてみることでできます。