コーチングのメリットとデメリットを事例を交えて紹介
コーチングって実際に効果がるの?
とお考えの方は多いはず。
この記事では、そんなコーチングのメリットとデメリットについてお伝えしていきます。
コーチングのメリット・デメリット
メリット
- ひとりでは引き出せないアイディアや能力が引き出せる
- 新しい視点、考え、気づきを得ることができる
- 自分について客観的に向き合う機会になる
- 目標達成に向けて何が必要かを判断できるようになる
事例1
以前に「毎日同じ仕事を繰り返すだけの日々で仕事にやりがいが感じられない」「だれでもできる仕事だから会社でも評価されない」というお客様がおりました。その方は、大手メーカーのシステムエンジニアでした。システムエンジニアといっても、システムを開発したり、設計する花形部署ではなく、仕様書に沿って手を動かす作業が大半だったようです。
その時に私が質問したことは、「仕事はどんなことをしているんですか?よかったらもう少し具体的に教えてください」でした。(質問じゃない気がしますが・・・)
すると、その方は、「基本は、システムの仕様書に沿って、手を動かします。また、システムが問題なく稼働しているかをチェックして・・・・」とご自身のお仕事について15分間ぐらいお話をしていらっしゃいました。
「色々な業務を抱えているんですね。大変じゃないですか?」と質問をしました。
この会話を通してその方が得たのは、「自分ではルーチンワークだと思っていたけれど、思い返すとたくさんの仕事をこなしている」ことでした。少し視点を変えるだけでも、ガラッと世界が変わるような気付きを得られたよい体験だったのでご紹介しました。
デメリット
一方で、コーチングにもデメリットはあります。
- クライアント自身が答えを持っていなければ弊害になる
- コーチとクライアントの相性が悪いと悪い結果になる
- コーチの側の力量次第で悪影響を与えることもある
事例1
参考になるのが、企画の仕事をしたくて入社をしたのに営業の仕事に回されてしまった部下に上司がコーチングの手法を施したときのお話でした。
こちらの記事でも紹介されています。
企業の人材育成などで部下の自発性を引き出したり、目標達成を支援するためににコーチングを取り入れているところもありますが、社員の目標や自発性が会社と違うところに向いていたら、企業にとっても逆効果になります。
部下にコーチングを行った瞬間に自分のやりたいことを再発見して会社を辞めてしまった。転職や独立をしてしまったというお話も聞きました。部下の自発性や積極性を引き出す点では、コーチングとしては成功かもしれませんが、事業を運営の点ではなんとも言い難いところです。